うつ病の家族をサポートしていると
「優しくしなきゃいけないのに、どうしてもイライラしてしまう」
そんなふうに、自己嫌悪してしまうことがあります。
- 強い言葉をぶつけてしまう
- 無視してしまう
- イライラが止まらない
- 悩んでいる内容が理解できない
でもそんなことを考えてしまう自分に対して、
「本人はもっとしんどいはずなのに」
「ちゃんと支えられていない」
「家族がつらいときに、優しくできないなんて」
支える側が、
自分自身を責めてしまうんです。
この気持ちとてもよくわかります。
それは、わたし自身がずっと悩んできた問題だったからです。
まず、
イライラするのは、
仕方ないことだと割り切ってください。
それだけあなたが、ご家族に対して向き合ってる証なんです。
だからこそ
そんなあなたに伝えたい
「イライラしたときにとるべき行動」についてお話しさせていただきます。
イライラの原因は“あなたの性格”ではありません
まずお伝えしたいのは、
イライラしてしまうのは「あなたの性格が悪いから」ではありません。
そこをまずは知っておいてくださいね。
では、イライラしてしまう原因を一つずつ紐解いていきましょう。
期待と現実のズレがストレスを生む
「少しは動いてほしい」
「良くなってほしい」
そう思うのは自然なことです。
でも現実は、
- 動けない
- 反応が薄い
- 改善が見えない
期待と現実のズレが、
イライラの正体です。
少しずつでもよくなってきたと思えば、
翌朝には全く動けないこともある。
それがうつ病の辛さです。
この「またか…」という感覚が心を削ってしまいます。
コントロールできない状況が続く苦しさ
人は、
コントロールできない状況が続くと強いストレスを感じます
うつ病は、
- 良くなるタイミングが読めない
- 努力が結果に直結しない
だからこそ、
自分にはどうにもできない感覚が、長く続いてしまうんです。
アドバイスしてみても上手くいかない。
良かれと思った行動が裏目に出る。
この状態が続くことがストレスとして溜まっていってしまうんですよね。
自分ではどうにもできないけど、
逃げ出すこともできない。
優しさが故の、つらさでもあります。
薬剤師として伝えたいこと
うつ病は、
「やる気がない」のではなく「やる力が出ない状態」
脳の働きが落ちているため、
- 行動できない
- 考えがまとまらない
という状態になります。
だからこそ、
この現状は仕方がない。
あなたが悪いわけでも、ご家族が悪いわけでもないのだと認識してください。
ただ構造的に、
どうしても辛くなりやすいものなのです。
うつ病になると「ネガティブな言動が多くなる理由」について学びたい方は
こちらの記事にも詳しく載せております。

イライラしたときにやりがちな行動
そうは言うものの、
イライラをぶつけすぎてしまうのは、どちらにとってもメリットはありません。
まずはイライラしたときにやりがちな行動を理解し、
そこから減らしていくことを試してみましょう。
つい強い言葉をぶつけてしまう
「なんでできないの?」
「少しは頑張ってよ」
言ったあとに後悔してしまうんですよね。
でもその瞬間は抑えられないんです。
本人の頑張り、本人の辛さが
目に見えない病だからこそ、
もどかしく、イライラしてしまいます。
「もうちょっと…」
そんな言葉が出てしまうとき、あなたはイライラし始めてしまっています。
正論で動かそうとしてしまう
「このままじゃダメでしょ」
「すこしは体を動かした方がいいんじゃない?」
そんな言葉をかけたくなってしまうことが、
本当にたくさんあります。
ですが、
あなた自身も
こんな「正論」ではうまくいかないことは分かっているはず。
それにもかかわらず、
そんな言葉をむけてしまうのは心の余裕が失われてきている証かもしれません。
👉 このあたりは別記事で詳しく解説しています。
正論をぶつけてしまう方は、ぜひあわせてご覧ください。

イライラを減らすための具体的な対処法
ここまで、いくつかの「イライラしているときに現れる言動」をご紹介してきました。
どれもわたし自身が妻に向けたことがあるものばかりです。
次は、
「イライラしたときにとるべき行動」を一緒に考えてみましょう。
距離を取ることは時には“優しさ”になる
ずっと一緒にいると、
感情は必ず、すり減ります
だからこそ、
時には「距離をとる」ことを恐れないでほしいと思います。
- 別の部屋に行く
- 一人の時間を作る
- 話し合いを一時中断する
こういった行動に
罪悪感がありますか?
ご覧いただいている方の中には、
この行動は冷たいんじゃないか??
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし
これは、
関係を守るための行動です。
うつ病という病は、
時に長い時間をかけて治していく必要があります。
だからこそ、
支える側がストレスをためすぎてはいけない。
全力でサポートすることも大切ですが、
あなた自身の身を守ることも忘れずにいてほしいと思っています。
期待値を「ゼロベース」にする
うつ病とは、
周りが思っている以上に、いろんなことが難しくなります。
例えば、
- 朝起きる
- 食事をとる
- お風呂に入る
- 1日を無事に過ごす
そういった
生活の基本的な部分すらも苦しく感じてしまう病、それがうつ病なんです。
だからこそ、
「できて当たり前」という思い込みを捨てることが第一歩
そして、
「今日はこれで十分」と捉えなおす。
これだけで、イライラはかなり減ります。
少し回復してきている段階なのであれば
もっとも症状が重かった時と比べて、できるようになったことを意識してみてください。
こうして「生きている」だけで、十分なんです。
自分の回復を優先する
ここまでお話ししてきた中でも
たびたび触れてきた大切なこと。
それは、
支える側が崩れると、
家族全体そのものが壊れる
ここを、絶対に忘れないでほしいと思っています。
プレッシャーを与えたいわけではありません。
家族を守るあなたは素敵です。
ですが、
あなたが倒れては意味がないのです。
イライラしてしまうときこそ
- 休む
- 誰かに話す
- 一人になる
- 息抜きをする時間を作る
これを優先してください。
それでもつらいときは
ここまで読んでも、
「やっぱりしんどい」
そう感じる方もいると思います。
そのときは、
無理に頑張らなくていいのです
こちらの記事で、
👉 「限界を感じたときの考え方」をまとめています
あなたの辛さを、実際に感じてきた人間として、
伝えたい内容です。

まとめ
うつ病の家族にイライラしてしまうのは、
あなたがちゃんと向き合っている証拠
大事なのは、
- 自分を責めすぎないこと
- 少し距離を取ること
- 完璧を目指さないこと
あなたも、ご家族も十分頑張っています。
少しだけ肩の力を抜き、今日も「生きて」みてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
もちお
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