みなさん、こんにちは。
うつ病の妻を支える薬剤師もちおです。
心がつらい方
支える家族の方に向けて
「家族関係」の守り方について発信しています。
みなさんは
「抗うつ薬が全然聞かないんだけど…」
「もうやめてしまいたい」
そう思ったことがあるんじゃないでしょうか。
我が家の妻も、
同じような悩みを抱えたことが一度や二度ではありません。
そんな方に向けて、
今日は少し大事なお話です。
SNSを見ていると、
「この薬、全然効かないからやめた」
「やっぱり薬なんて意味ない」
という声を、本当によく見かけます。
でも、話をよく聞いてみると――
1日2回の薬なのに、
副作用がつらくて1回しか飲んでいない。
そんな自己調節をしてしまっている方がたくさんいます。
それで「効かない」と判断して、やめてしまっているんです。
このパターン…とても多いんです。
ということで、
今日はお薬の使い方を勉強しましょう。
お薬がどんな風に効いてきて、どんなふうに副作用が出る可能性があるのか。
そこを知ることで、
今後の治療に安心感を持って向き合うことができるようになります。
ぜひ最後までお付き合いください。
① 副作用は“最初に出やすい”
特に抗うつ薬や抗精神病薬は
飲み始め1〜2週間
長くて2〜3週間
このあたりで副作用が出やすい傾向があります。
特に吐き気や眠気、気分の落ち込みなどが早い段階で現れます。
抗うつ薬を始めたての頃なんかはとくに
しんどくなった経験がある方も多いのではないでしょうか。
②一方で、効果は“じわじわ”
その一方で、
「効果」はじわじわと後から現れる
なぜ後から現れるの?
すぐ効果出てきてよ
そう思いますよね。
なぜ抗うつ薬の効果が後から出てくるのかというと――
「体の中のお薬濃度を安定させること」が必要だからです。
それまでは、
効果が安定せず、
気分的にも服用前と比べて不安定になることがあり得ます。
だから、用法通りに続けて、
体内濃度が一定になることで
ようやく体調が安定していく。
そんななか、
1日に飲む回数には意味があります。
1日2回の薬は、
「2回飲むことで濃度が安定する」設計です。
し1回しか飲まないと、
- 濃度が安定しない
- 効果は出にくい
- 副作用は感じる
という、いちばんしんどい状態になります。
それで「全然効かない」と思い込みやめてしまうと、
本来得られるはずだった効果まで失われてしまうんですよね。
これは本当にもったいない。

少し具体例をご紹介しましょう。
例えば
パキシル(パロキセチン)という抗うつ薬があります。
仮に20mgを朝晩飲んでいたとします。
減薬するとき、慎重な医師はどうするか。
- 1週間は日曜だけ12.5mgにする
- 次の週は土日を12.5mgにする
- さらに徐々に減らす日を増やす
こんなふうに、
“曜日単位”で慎重に調整することもあります。
それくらい、
急な中止はリスクがあるのです。
それを、
ある日ピタッとやめてしまうと――
離脱症状や体調悪化が起こることもある。
この慎重さを見れば、
急にやめる怖さ、伝わりますよね
ただし、無理はしなくていい。
ここも覚えておいてください。
副作用が異常に強い人も、確かにいます。
- 吐き気が止まらない
- 全く動けない
- 生活が成り立たない
こういう場合は、
無理に続ける必要はありません。
そのときは、
「勝手にやめる」ではなく、「早めに相談する」
薬は合う・合わないがあります。
変えればいい。
調整すればいい。
でも、独断で止めるのはリスクが高い。
そこを知っておいてくださいね
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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