うつ病の家族に
「頑張れ」って、つい言ってしまいませんか?
良かれと思って。
元気になってほしくて。
少しでも前を向いてほしくて。
でもそのあと、
「もしかして、傷つけたかも…」
「なんか空気が悪くなった気がする」
そんなふうに後悔したこと、ありませんか?
実は「うつ病の人に頑張れと言って後悔する」この悩みは、
うつ病の家族を支える多くの方が一度は通る道なんです。
わたし自身も、
うつ病の妻と日々を過ごす中で、
何度も同じことで悩んできました。
この記事では、
- なぜ「頑張れ」がうつ病の方にとってNGなのか
- そしてどう声をかければいいのか
薬剤師としての知識
支える夫としての実体験
この両方の視点からお伝えします。
なぜ「頑張れ」がうつ病の方にとってNGなのか
さっそくですが、
「がんばれ」「がんばってみよう」という言葉が、
なぜうつ病の方を追い込んでしまうのか
考えてみましょう。
結論:「頑張れ」は“すでに頑張っている人”を追い込む言葉だから
うつ病の人にとって「頑張れ」は、
これ以上頑張れない状態なのに、さらに追い込まれる言葉
になってしまっています。
一見ポジティブな言葉なんですが、
- プレッシャーになる
- 否定されたと感じる
- 自分を責めるきっかけになる
こういった影響があります。
すこしだけ専門的なお話
薬剤師としてお伝えすると、
うつ病は「気持ちの問題」ではありません。
脳の働きが落ちている状態です。
セロトニンやノルアドレナリンといった
感情や意欲に関わる神経伝達物質が低下し、
- やる気が出ない
- 動けない
- 考えがネガティブになる
といった状態になります。
つまり、
「頑張る力そのものが出ない状態」
なんです。
「頑張れ」が何を引き起こす?
そんな状態の中で、
「頑張れ」と言われると、
できない自分を突きつけられる
結果として、
- 罪悪感
- 無力感
- 自己否定
が強くなります。
わたしも妻に向けて、
同じような言葉を何度も言ってしまったことがあります。
妻がうつ病だと診断された当初、
「少しでも動いた方がいいんじゃないか」
「ちょっとでも気分転換を頑張ったほうがいいんじゃないか」
と思っていました。
だから、
「ちょっと散歩してみたら?」
「気分変わるかもよ」
「無理しない程度に頑張ろう」
そんな言葉をかけていました。
でも、
そのたびに
- 空気が重くなる
- 反応が薄くなる
- 距離ができる
そこでやっと気づいたんです。
“正しい言葉”が、正解とは限らない
うつ病の方の考え方がネガティブになる理由については
こちらでも詳しくまとめています。
👇

じゃあ何て言えばいいのか?
ここが一番大事です。
じゃあ、何が正解なんでしょうか?
「頑張れ」が家族を追い込んでしまうことはわかりました。
でも、
何も言わないのが正解というわけではありません。
代わりの言葉が必要です。
使える声かけ
- 「今日はどんな感じ?」
- 「しんどかったね」
- 「そばにいるからね」
- 「無理しなくていいよ」
ポイントはとてもシンプルなんです👇
「評価」をしない
「変えよう」としない
ただ受け止める
NGの本質は「正しさの押し付け」です。
正しいことほど、
余裕がない時には刺さってしまいます。
頑張りたいという思いはあるけど、
脳が誤作動を起こし頑張れない、
そんな自分なんて…
この流れは想像がつくのではないでしょうか。
支える側は、
- 良くなってほしい
- なんとかしたい
と思って言っています。
でも受け取る側は、
「できてない自分」を突きつけられる
それはきっと、
望むところではないですよね。
まとめ
もし「頑張れ」と言ってしまっても、
自分を責める必要はありません。
それだけ、
本気で相手のことを思っている証拠でもあります。
大事なのはその後。
- 理解しようとすること
- 接し方を少し変えること
それだけで関係は変わります。
すこしずつ、
「家族みんなで」前に進む方法を考えていきましょう。
👉 「うつ病の家族の支え方をもっと知りたい方はこちら」

👉 「頑張れ以外のNG対応はこちら」


コメント