うつ病の回復は、一直線に進むものではありません。
「良くなってきた」と感じた翌日に、突然大きく落ち込むことがあります。
それは悪化なのか、それとも一時的なものなのか。
不安になる方も多いはずです。
わたしは、うつ病の妻を支える立場として、
その回復の波を何度も経験してきました。
心がつらい方、
支えている方、
どちらも責めず、「家族で幸せになる視点を」お届けしています。
うつ病の回復はなぜ良くなったり悪くなったりするのか
実際に、わたしの妻もそうでした。
しばらく調子がよく、
会話も弾んでいる期間が続いていたんです。
しかし、とある日、
急にほとんど動けない状態になりました。
「また体調が落ちた。もうしんどい」
「治らないかもしれない」
その言葉を聞いた瞬間、
支える側の頭の中は、
「再発ではないか」「この 治療でいいのだろうか」
という不安が一気に広がります。
しかし、この“良くなったり悪くなったり”という揺れは、
回復過程では珍しいことではありません。
うつ病の回復に波がある理由
回復に波がある背景には、いくつかの要因があります。
ここでは3つの要因をご紹介させていただきます。
回復期は心身のエネルギーが不安定
回復途中は、心も体もまだ安定していません。
少し動ける日があっても、その反動で翌日に強い疲労や落ち込みが出ることがあります。
「昨日は元気だったのに」という感覚は、このエネルギーの揺れによるものかもしれません。
調子が良い日に無理をしてしまう
少し回復の兆しが見えると、以前のペースに戻ろうとしてしまいます。
わたしの妻も、調子が良い日に家事をまとめてこなそうとしました。
その翌日、強い落ち込みが訪れました。
一見“悪化”に見えますが、実際は“頑張りすぎた反動”だった可能性があります。
外部環境の影響を受けやすい
人間関係、仕事、天候、予定の変更。
回復途中は刺激に敏感で、些細な変化でも体調が揺れます。
これは後退ではなく、不安定な時期の特徴とも言えます。
これは再発?それとも回復の波?
体調が落ちると、多くの人が「再発ではないか」と不安になります。
再発の場合は、
症状が長期間続く、
生活機能が大きく低下する、
波ではなく持続的に悪化する
といった傾向があります。
一方、
回復過程の波であれば、
数日〜数週間で落ち着く
波を繰り返しながら少しずつ改善する
長期的には上向いている
ことが多いです。
わたしたちも何度も「再発ではないか」と迷いました。
しかし、半年単位で振り返ると、確実にできることは増えていました。
つまり、
やはり回復の波。
毎日着実に回復しているんです。
※本記事は診断や治療方針を示すものではありません。判断に迷う場合は医療機関にご相談ください。
短期ではなく長期で見るという視点
落ち込んでいるとき、人は“今日”だけを見てしまいます。
しかし、半年、1年という単位で振り返るとどうでしょうか。
以前より笑う時間が増えている
外出できる回数が増えている
会話の量が少しずつ増えている。
我が家では簡単なメモを取るようにしました。
日単位では上下していても、月単位では緩やかに右肩上がり。
うつ病の回復は、直線ではなく波のように進むのかもしれません。
支える家族が知っておきたいこと
支える立場にいると、
もっと何かできたのではないか
自分の対応が悪かったのではないか
と自分を責めがちです。
わたしも何度もそう感じました。
しかし、焦りは判断を鈍らせます。
落ち込みの日があっても、それは“失敗”ではありません。
回復の途中にある波かもしれない。
そう考えられるだけで、支える側の心も少し軽くなります。
支える人もまた、捉え方を見直すことで、心を守ることができるんです。
うつ病の回復に波があるのは珍しいことではない
良くなったり悪くなったりを繰り返すことは、珍しいことではありません。
今日が暗い日でも、それは後退ではない可能性があります。
焦らず、長い視点で見ること。
そして、支える人も自分を守りながら進むこと。
その積み重ねが、「家族の未来」を守ることにつながっていくのだと思っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今後も
心がつらい方、
支えている方、
どちらも責めず、「家族で幸せになる視点を」お届けしていきます。
またのご来訪をおまちしています。
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